自動化檻の試作が完成

研究中であったイノシシ捕獲用の箱わなの試作1号機が完成したので、その検収を兼ねて改良点などを話し合った。

先日は、電子トリガーや駆動装置について、その動作状況の確認を行った。

駆動装置は、センサーとの接続を想定した「自動」と、人間が判断して駆動させる「手動」に切り替えられる構造としている。

当面は、手動によるテストを行うことになっているが、さすがに実績のある檻と機械加工のプロによる試作品だけあって、すてきな仕上がりだ。



シーケンサなども実績のあるメーカの製品を搭載することで、安定した駆動を目指している。

しかし、白いボックスや金属の反射がイノシシの警戒心を呼び起こす可能性があるため、ボックスをこげ茶色に着色してもらったり、ステンレス材などで組み上げられた駆動部分にも着色した金属製のカバーを設置したことで、目立たないようになった。

今回のミーティングでは、イノシシの捕獲を目的として現場にこの檻を設置することを想定して、扉の駆動装置などに関して、捕獲経験の豊かなT氏にも参加していただいて検討した。

特に扉が落下した際に、捕獲したイノシシが暴れることなども考慮して、扉の構造についても議論をおこなった。

イノシシが檻に入って餌を食べている時、スイッチ音がしてから扉が閉まるまでの間に、イノシシが逃げ出す時間的な余裕がないことが重要である。

イノシシは一般にバックをしないので方向転換してダッシュすることになるが、扉の閉まるタイミングがその行動に合致しているかなどについても、捕獲実績のある檻の構造をできるだけ踏襲して作成したので、問題がないであろうとの結論になった。

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