中小企業のセキュリティ対策

今日は、JNSA(日本ネットワークセキュリティ協会)西日本支部の会議に出席。

いろんな事情で、久しぶりの参加だ。

近畿経済産業局のご参加もいただいて、昨年から「中小企業におけるセキュリティのチェックシート」の作成をテーマに議論している。



これまでのセキュリティ対策は、ほとんどの場合、大企業で対策費が十分確保できて、セキュリティを担当する部署が存在するという好条件の元でのセキュリティ対策を議論することが多かったが、西日本支部では、そのような条件が整っていない中小企業で実施できる具体的なセキュリティ対策を議論している。

そのため、実際に、ターゲットとして選んだ産業に属する会社を訪問し、ヒアリングを行いながら、中小企業の情報担当者らが容易にセキュリティ対策が実施できるようなチェックリストの作成を行っている。

実際にターゲットとした産業は、金型産業とブラシ産業だ。

金型は、日本の誇るNC加工技術に直結する産業なので、企業内の情報資産の洗い出しなどはかなり明確で分かりやすかったが、歯ブラシなどを製造しているブラシ産業は少し様子が異なる。

歯ブラシなどは、その設計やデザインにそれほど機密的要素がなく、ほとんど国内市場だけで成り立っており、中国産の商品がほとんど輸入されないと言う超安定産業だそうで、製造に関係している企業は相互に情報を共有して仲良くやっているという、なんとも長閑な産業だ。

だから、商売敵やライバル関係もほとんど見られず、安定した仲良し産業なんだって。。。

このような業界にとって、何が情報資産なのだろうか、との議論が巻き起こり、楽しい会議になった。

このように、具体的な産業の具体的な中小企業を想定して、その最適なセキュリティ対策を考えられる、とても貴重な会合である。

次回の白浜シンポジウムのテーマが決まれば、講演などの検討をお願いしておいた。(臼井)

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